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ミナツは無表情で下を向いた。しかしそれは、はにかんだようだった。
ミント「みんな、よろしくね」
ミントは礼儀正しくお辞儀をした。
ルミカ「はい、よろしく☆」
ミナツ「ヨロシクオネガイシマス」
ソル「おい…!」
ソルは少し目を丸くし、ミントに見た。
ソル「よろしくって…まさか!?」
その時、ミントは俯きながら首を振った。
ミント「その先は言わないで!五万年前あなたは正しい事をしたのに、あんな酷い事をした今の代の魔王を私は許せないの!だから…」
ミントは頭を上げ、顔を強ばらせてソルを見る。
ミント「私も戦う!」
ソルは何かを言おうとしたが、その言葉を喉の奥に飲み込み、微笑んだ。
ソル「ミントはこうなると止めても無駄だよな。わかった、一緒に戦おう。危なくなったら俺が守ってみせるから!」
ソルは勇敢な顔立ちで言った。
ミント「ありがとう、ソル…」
ミントは顔を赤らめソルを見つめた。
その時、ルミカは二人の間にぬぅ~っと入り、いたずらな目つきでソルを見る。
ルミカ「へ~。私とミナツは守ってもらえないのね~?」
ソルは我に返った。
ソル「うるせー!お前らは自分で頑張れ」
ソルは顔を赤くして焦りながら言った。
ルミカ「ひど~い!恋人以外どうなってもいいわけ~!?」
ソル「わかった!お前らも危なくなったら守ってやるから!」
ルミカ「なんか投げやりね~」
ソル「黙れー!」
不気味な雑木林の中 4人のとても明るい 笑い声が響いた。
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