一章 魔界の反逆者

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やがて笑い声が止み、ソルは深呼吸をした。 ソル「じゃあ行くか?」 ルミカは一度頷いた。 ルミカ「そうね、もう仲間も全員揃ったし」 ミナツは無表情で拳を上にあげ。 ミナツ「イザ、シュツジン!」 ミントは綺麗黒い髪を横に揺らし、拳を頭上に上げ、ニッコリと笑顔をして ミント「レッツゴ~!」 4人は不気味な雑木林スタスタと歩んで行った。 雑木林を抜けると魔物の物と思われる白骨散らばる荒野に出た。 ルミカの説明では、この荒野を抜ければ悪魔の街に入らずに、魔王の城へ出れるらしい。 しかし、ここは狂気と化した魔物の住みかであり、中級悪魔はもちろん、上級悪魔でさえ一度入れば生きては帰れない場所である。 ソル「ここが魔物の荒野か~。魔王を倒す前のウォーミングアップには最適だな」 ソルは背中の大剣を抜き、三回空振りさせた。 ルミカ「私だって今日のために沢山修行積んだもんね~。もう魔王以上の強さよ」 ルミカはツインテールを片手で靡かせた ルミカ「ミナツとミントもそれぞれ修行したわよね?」 ミナツ「シャゲキクンレン、タクサンシマシタ。モンダイアリマセン」 ミナツは無表情だった。 ミント「私は主に魔導書で呪文の強化をしたわ。問題なしよ」 ミントはルミカにウインクしてみせた。 ソルは一同の方を明るい表情で見た。 ソル「みんな問題なさそうだな」
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