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ソル「この数とてもじゃないが相手が出来ない…」
ミント「ここは私に任せて」
ミントは一同の一歩前に立ち
ミント「今から少し時間を止めるわ。その隙に荒野を一気に抜けるわよ!」
ミントはそう言うと呪文を唱えた。
ミント「時空間の間へ我らを迎えいれよ…ウェイト!!!」
その瞬間魔物が石のように止まり、風や音までも止まった。
ミント「今よ!あんまり長く効果が続かないから早く!」
ソル「わかった!行くぞ!」
4人は無我夢中で魔物と魔物の間を走り抜けた。
しばらく走っていると荒野の終わりが見えた。
ソル「このまま一気に走り抜けるぞ!」
荒野を抜けると目の前にはとても大きな黒い雲の柱が立っていた。
ソル「これって…」
その雲はよく見れば魔王の城を囲む邪気のオーラだった。
ソル「ついに着いた」
ソルは息を切らし、顔を強ばらせ、魔王の城を見上げた。
4人は城の入り口に立ち、その巨大な扉を開けた。
城の中はとても広く、とても豪華な調度品の数々が並べられていた。
しかし妙な事に電気は消えたままで上級悪魔が1人も居なくがらんとしていた。
ソル「なんで上級悪魔が1人もいないんだ…?」
ミント「わからない。今日はなんの行事もないのにおかしいわね」
ミントは腕を組み考え込んだ。
ルミカ「とにかく、こんなところで考え込んでてもしかたないわ。ソル、玉座はどこ?」
ソル「こっちだ」
ソルは決戦への道を高鳴る鼓動を感じつつ4人の先頭に立ち歩んでいく。
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