一章 魔界の反逆者

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ソル「この数とてもじゃないが相手が出来ない…」 ミント「ここは私に任せて」 ミントは一同の一歩前に立ち ミント「今から少し時間を止めるわ。その隙に荒野を一気に抜けるわよ!」 ミントはそう言うと呪文を唱えた。 ミント「時空間の間へ我らを迎えいれよ…ウェイト!!!」 その瞬間魔物が石のように止まり、風や音までも止まった。 ミント「今よ!あんまり長く効果が続かないから早く!」 ソル「わかった!行くぞ!」 4人は無我夢中で魔物と魔物の間を走り抜けた。 しばらく走っていると荒野の終わりが見えた。 ソル「このまま一気に走り抜けるぞ!」 荒野を抜けると目の前にはとても大きな黒い雲の柱が立っていた。 ソル「これって…」 その雲はよく見れば魔王の城を囲む邪気のオーラだった。 ソル「ついに着いた」 ソルは息を切らし、顔を強ばらせ、魔王の城を見上げた。 4人は城の入り口に立ち、その巨大な扉を開けた。 城の中はとても広く、とても豪華な調度品の数々が並べられていた。 しかし妙な事に電気は消えたままで上級悪魔が1人も居なくがらんとしていた。 ソル「なんで上級悪魔が1人もいないんだ…?」 ミント「わからない。今日はなんの行事もないのにおかしいわね」 ミントは腕を組み考え込んだ。 ルミカ「とにかく、こんなところで考え込んでてもしかたないわ。ソル、玉座はどこ?」 ソル「こっちだ」 ソルは決戦への道を高鳴る鼓動を感じつつ4人の先頭に立ち歩んでいく。
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