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魔王は4人全て部屋に入った瞬間
頭をすっとあげ、まるで鬼のような今にも何かを殺しそうな目で4人を睨んだ。
魔王「待ってたぜ!糞やろうどもが!」
魔王はそういうと玉座から立ち上がった。
魔王とても長身でまるでモデルのような体付きだった。
髪は橙色、顔ほっそりとして、耳に金色のピアス、目は常に人を睨んでいるような鋭い目つき。
瞳は黄色、服は必要以上に胸元を開けた黒い学ランのようなものに黒いマントが付いている。
歳は180000ほどでソル達とはあまり離れていないと見える
ソル「それはこっちのセリフだ!!いい加減にこんなめちゃくちゃな制度をやめろ!!」
魔王はクククと微笑した。
魔王「あぁ、いいぜ。やめてやる」
4人は魔王の予想外の答えに戸惑った。
魔王「俺様は、んなこたぁど~でもいいんだよ。魔王ってのは暇でな」
魔王はステンドグラスをゆっくりと見上げた。
魔王「五万年前、きさまは俺様と生き死にの勝負をしかけてきたよな?」
魔王は振り返るとソルを睨んだ。
ソル「そうだが」
魔王は狂気にかられたかのように笑う。
魔王「クッハハハハ、で、俺様に負けた。俺様は勝ったあと、きさまを殺そうとしたがやめた。なぜだか分かるか?」
ソル「それはその方が俺が屈辱だからか?」
ソルは答えると魔王は呆れたように溜め息を吐きながら首を横に振った。
魔王「わかってないね~。俺様はきさまがまた俺様を殺しに来ると信じてたんだよ。クヒヒヒヒ」
魔王はまた狂い笑った。
ソル「じゃあなにか!?俺はお前の暇つぶしのために生かされたのか!?」
ソルは眉を逆立てて尋ねた。
魔王「まっ、そーゆー事になるな。だいたい俺様がきさまらのこそこそした行動に気づかなかったと思うか?」
魔王は微笑した。
たしかにそれなら上級悪魔が1人も居なかった事も説明がつく。
きっと魔王は、今日の戦闘を邪魔者なしで楽しみたいのでどこかへ行かせたのだろう。
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