一章 魔界の反逆者

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ルミカ「白銀のヒュドラのウロコの防具に、ミノタウロスの血で固めた火剣ね!あんた、なかなかいいもん持ってんじゃない!」 ルミカは、エメラルドグリーンの瞳を爛々とさせ、ソルを様々な角度から見回した。 ソル「いいだろ~?」 ソルは自慢気にルミカを見た。 すると、ルミカは我に返り、ふんっ、とそっぽを向いた。 ルミカ「そんなもん誰でも手に入れれるわよ」 どうやらルミカは、他人の自慢話は嫌いなようだ。 ソル(ちょっと自慢し過ぎたか…) ソル「よしっ、なら出発するか!」 ソルは、雰囲気を変えるため勇敢に声を上げ、勇敢に歩き出した。 ルミカ「何言ってんの?あんたバッカじゃないの?」 勇敢に歩き出したソルの足がピタッと止まり、ルミカの方に振り返った。 ルミカ「言ってなかったっけ?まだあと2人、仲間が来るのよ」 ルミカは、キョトンとして言った。 ソル「そうなのか?」 仲間が増える程心強い事は無いので、ソルは胸を踊らせた。 ルミカ「ほらっ、噂をすれば」 腕を組んでいるルミカの視線の先には、一人の悪魔が遠くに居り、こちらへ向かって歩いてくる。 そして、その悪魔はソル達の前に立ち止まった。 髪は紫色、あまり目立った所のない普通の髪型。 顔は色白でとても整った顔。 おそらくソルと同じぐらいの歳で、青く澄んだ瞳をしている。 白い軍服に、白いマントを身に付けている。 しかし、顔の表情が変わらず、いつでも無表情であった。 ルミカ「おっそ~い!何してたのよ!!」 ルミカは腰に手を当て、いつもの子供のような甲高い声で、怒鳴った。 「スミマセン。ジュウデン、シテマシタ 」 電子音と青年の声が混ざり合った声で悪魔は言った。 ソル「!?」 明らかに悪魔の声でない声に、ソルは少し驚いた。
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