一章 魔界の反逆者

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ルミカ「ソル、この子は魔界機密兵器よ。初代の魔王様の代のね」 ソル「なっ、なんだって!?」 ソルは目を丸くして驚いた。 魔界機密兵器といえば、別魔界を支配するため、大昔の初代魔王が極秘に作らせた、大変危険な兵器。 その気になれば、魔界を一瞬で消し去る事も容易い。 ソル「噂には聞いていたが、まさか本当にこんなものがあるなんてな~」 ソルは目を丸くしながら、目の前の魔界機密兵器を見た。 ルミカ「この子はとてもいい子なのよ。あんまりそんな目でミナツを見ないであげて、仲間なのよ?」 ルミカは少しムッとして、この兵器の頭を撫でて言った。 ソルは、ルミカからそんな優しい言葉が出た事にもっと驚いたが、それは口にしなかった。 ルミカ「名前もちゃ~んとあるわよ☆開発コードが3007002だったからミナツよ。一応、男バージョンの思考プログラムだけどね」 ミナツ「オレ、ミナツ、ヨロシクデス。アナタノ、ナマエナンデスカ?」 ミナツは少し会釈をし、ソルの名を尋ねた。 ソル「俺はソルだ。よろしくな」 ミナツ「ソル。インプットシマシタ」 するとミナツは、握手を求めるように手を差し出してきた。 ソル「握手か」 ソルは握手をしようと、ミナツの手を握ろうとした。 すると、ミナツの手はソルの手をするりと避けた。 その後、ソルの手の甲の後ろで、とんとんと、手を上下に二回振りおろした。 ミナツ「マク○ナルド…ププッ」 ミナツは、無表情で下を向きながら言った。 3秒ほど、3人は硬直した。 ルミカ「ハハハハハ!!!やっぱりミナツっておもしろいわね~☆」 沈黙の後、ルミカが爆笑した。 ソル(これは、兵器なりの友好関係のやり方なのか…?) ソル(それにしても、マク○ナルドってなんだよ…。なにかのコードの名前なのか?) ソルは、さまざまな疑問を心の中で抱きながら、とりあえず苦笑いをして見せた。
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