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ルミカ「ソル、この子は魔界機密兵器よ。初代の魔王様の代のね」
ソル「なっ、なんだって!?」
ソルは目を丸くして驚いた。
魔界機密兵器といえば、別魔界を支配するため、大昔の初代魔王が極秘に作らせた、大変危険な兵器。
その気になれば、魔界を一瞬で消し去る事も容易い。
ソル「噂には聞いていたが、まさか本当にこんなものがあるなんてな~」
ソルは目を丸くしながら、目の前の魔界機密兵器を見た。
ルミカ「この子はとてもいい子なのよ。あんまりそんな目でミナツを見ないであげて、仲間なのよ?」
ルミカは少しムッとして、この兵器の頭を撫でて言った。
ソルは、ルミカからそんな優しい言葉が出た事にもっと驚いたが、それは口にしなかった。
ルミカ「名前もちゃ~んとあるわよ☆開発コードが3007002だったからミナツよ。一応、男バージョンの思考プログラムだけどね」
ミナツ「オレ、ミナツ、ヨロシクデス。アナタノ、ナマエナンデスカ?」
ミナツは少し会釈をし、ソルの名を尋ねた。
ソル「俺はソルだ。よろしくな」
ミナツ「ソル。インプットシマシタ」
するとミナツは、握手を求めるように手を差し出してきた。
ソル「握手か」
ソルは握手をしようと、ミナツの手を握ろうとした。
すると、ミナツの手はソルの手をするりと避けた。
その後、ソルの手の甲の後ろで、とんとんと、手を上下に二回振りおろした。
ミナツ「マク○ナルド…ププッ」
ミナツは、無表情で下を向きながら言った。
3秒ほど、3人は硬直した。
ルミカ「ハハハハハ!!!やっぱりミナツっておもしろいわね~☆」
沈黙の後、ルミカが爆笑した。
ソル(これは、兵器なりの友好関係のやり方なのか…?)
ソル(それにしても、マク○ナルドってなんだよ…。なにかのコードの名前なのか?)
ソルは、さまざまな疑問を心の中で抱きながら、とりあえず苦笑いをして見せた。
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