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ソル「そうえば、ミナツの武器ってなんだ?」
ミナツ「オレノブキ、ピストル…ダケ」
ミナツは無表情で下を向いた。
それは困っているようにも見える。
ソル「だけ?魔界機密兵器なんだからもっとすご…うわっ!!」
ソルの話の途中、ルミカはソルの腕を力一杯掴み、ミナツに見えない木の後ろに隠れた。
ソル「痛って~。なんだよ一体」
ソルが腕をさすりながらルミカに言った。
ルミカ「あんたバッカじゃないの!?!?」
ルミカはいつもの1.5倍ほどの甲高い声でソルに怒鳴った。
ソルは少しビクッとした。
ルミカは少しため息をつき、ソルに言う。
ルミカ「…ここだけの話だけど、ミナツは失敗作なのよ。一応、魔界機密兵器だからそれなりの兵器は備わってるわ。でもミナツはそれらは絶対に使わなかったらしいわ。それでミナツは役立たずで捨てられちゃったってとこよね。まぁあ先にあんたに言ってなかった私が悪かったわね…」
ソルはミナツが何故兵器を使わなかったのかとても気になったが、ミナツにはミナツの事情があると思い、その気になる心を押し殺した。
それにしても、ルミカがとんでもなく自己中と思っていたが、ちゃんと自分が悪い所は見ているのかと少し安心した。
ソル「そんな理由があったのか~。まぁあ俺の方こそすまなかったな。じゃあミナツの所へ戻ってやろうぜ」
ソルは気を取り直して言った。
ルミカ「そうね」
ルミカは少し微笑んで二人並んでミナツの所へ戻ってきた。
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