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ソル達がミナツの所へ戻ってくるのと同時に、雑木林から悪魔が近づいてきた。
その悪魔は、長く綺麗な長髪をゆらゆらと靡かせている。
ソルはその髪型に見覚えがあった。
ソルにとって、とても大切な人。
ソル「ミント…?」
ソルはその悪魔を見た瞬間、無意識にそう呟いた。
やがてその悪魔がソル達の前で立ち止まった。
そして、ソルを少し照れながら見つめている。
ミント「ソル…」
ソル「ミント!!」
二人は抱き合った。
まさしく運命の再開のような光景であった。
ソル「会いたかったよ…ミント!」
ミント「私も!」
二人の目には少しずつ涙がにじみ出ていく。
すると、ルミカがコホンと咳を一つした。
ルミカ「はいはい、運命の再開のシーンの中ごめんだけど~」
ソルとミントは、はっ、と我に返り、照れながら離れた。
ルミカ「ソルはこの子の事はよ~くわかってるけど、ミナツはミントの事知らないわよね?」
ミナツ「ハイ。ショウサイヲ、オネガイシマス」
相変わらず無表情でミナツは言った。
ルミカ「この子はミント。上級悪魔で地球とかいう別魔界のニンゲンってのを研究している子で~」
ルミカは、いたずらな目つきでソルをチラッと見た。
ルミカ「ソルの恋人なのよね~?」
ソルは顔を赤くして俯いた。
ルミカの説明通り、ミントは上級悪魔。
髪は黒く綺麗な長髪。
とても整った顔に紫色の瞳。
唇には綺麗なルージュが塗られていた。
服は白いドレスで、先端に魔力を封じ込めている宝石を付けた杖を腰に仕舞っている。
年齢は210922歳で、綺麗なお姉さんのような見かけである。
ミナツ「コイビト…。ソレハ、ナンデスカ?」
ミナツは首を傾げてルミカに尋ねた。
するとルミカは、何かの先生のように説明する。
ルミカ「ミナツ君。恋人とは自分にとってとても大切な人の事なのです。ミナツ君にもいつか出来るといいね☆」
ルミカはニッコリとミナツに笑いかけた。
ミナツ「コイビト…タイセツナ…ヒト。コイビト…ホシイデス」
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