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小さい頃立ち尽くしていたよ。
父さんが母さんを殴ってばかりいて、僕にはその光景を見ていることしかできなかった。
小さいながらも僕は、母さんが僕をかばって父さんに殴られているのがわかった。
だけど僕は違った。
僕は父さんに対して精一杯笑顔を作って父さんにとっての良い子を演じた。
母さんが殴られる横で僕は、笑っていた。
ゴンッ
「……プッ……」
ドスッ
「クフッ……」
ガスッ
「フハハハハ」
僕は薄情だけど僕は母さんが大好きだった。
だから母さんが死んだ時も僕は泣いた。
父さんという鬼が母さんを殺したんだ。
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