69人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
笑った。
そこに父さんが居て、母さんをこの世から去った瞬間。
僕は笑ったんだ。
「あははははは」
そしたら父さんが僕にナイフを振りかざした。
ザクッ
びっくりした。
僕は盾を無くしたんだ。
体内から赤い液体が流れ出していた。
「アイツのせいでお前が壊れちまったんだ」
父さんは泣いていた。
……父さん?
違うよ。
僕は壊れてない。
それに、こうなったのは全部父さんのせいだよ。
父さんのせいなんだよ。
薄れゆく意識の中で僕はそう呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!