回想迷路

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  笑った。 そこに父さんが居て、母さんをこの世から去った瞬間。 僕は笑ったんだ。 「あははははは」 そしたら父さんが僕にナイフを振りかざした。 ザクッ びっくりした。 僕は盾を無くしたんだ。 体内から赤い液体が流れ出していた。 「アイツのせいでお前が壊れちまったんだ」 父さんは泣いていた。 ……父さん? 違うよ。 僕は壊れてない。 それに、こうなったのは全部父さんのせいだよ。 父さんのせいなんだよ。 薄れゆく意識の中で僕はそう呟いた。  
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