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猫屋敷先生の「殴れ」という言葉に疑問を覚えたらしい彼女。
いや、ダメだ。殴ってはいけない。彼に、攻撃してはいけない。先程の攻防で身にしみてわかったが、とにかく猫屋敷先生という人間に戦いを挑んだ時点でもうすでに敗北しているのだ。
それを彼女に伝えなければいけないのに、声が出ない。
ちくしょう・・・!!
「さぁ、君が出せる全ての力をかけて私を殴ってみなさい。」
「・・・殴るって言われても。あたし一応女の子だから・・・」
と、言いながら彼女はすでに殴っていた。猫屋敷先生の顔面を。
「まぁ女の子だからって、殴るときは殴りますけどね。」
「・・・ふふ」
「!!?」
女子にしては相当いいパンチだったが、猫屋敷先生はびくともしていなかった。むしろ笑って、受け入れていた。
「いいパンチだ。君は日頃からきちんと鍛えているようだね。」
と言って、腕を振り上げる猫屋敷先生。やばい。この人は攻撃した後が一番やばいんだ。
「だが、まだまだだ・・・ねっ!!」
一気に腕を振り下ろし、それは彼女に見事命中した。頭を打ち抜かれた彼女はよろめき、その場に倒れ込んだ。
「どうやら君にも教育が必要らしいね。致し方ない、2人まとめて教育してあげよう。」
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