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 ふと目が覚めた時には養父母は死んでいた。  酸化して赤黒くなった血液が赤薔薇の如く──。 養父母は散っていた。  誰が殺した……。  おれが殺した……!?  おれの両手には養父母を殺害するために使用されたと思われしき出刃包丁。 全身血濡れている包丁とおれ。  夢……?  いや、夢だと思いたい。  おれが養父母を殺すわけがない。  おれをここまで育ててくれた人達をおれは本当に殺したのか。  いや違う。 おれは殺してなんかいない!! .
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