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メールボックスにはたくさんの未送信メールがあった
見ちゃいけないって思ったけど…ごめんね
ピッ
「……………えっ…」
私が目にしたもの…
それはたくさんの愛の言葉
“由美へ。いつか絶対結婚しような?俺からプロポーズするから!”
“俺が一番愛してるのは、由美だから”
“世界一、大好きな人”
“由美は俺から絶対離れられないから!てか離るな!”
“誕生日おめでとう!誕生日プレゼントは俺だよ(笑)”
「ばか…っ、ばかばか」
涙は枯れたはずなのに
握ってる携帯にもポタポタと水滴が落ちる
ピクチャーなんて、バンドグループの画像と私との写メしかない
“浮気”なんて疑うものは何一つ無かった
お互いの携帯は見ない
それは、これが見られたくなかったからそんな約束をしたんだ
「私…今の今まで勘違いしてた…」
雄太を疑ってた自分が、酷く情けなく思えてきた
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