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──…
もう、時間は二時をまわっていた
「…すみません、こんな遅くまで」
母が、雄太のお母さんにお詫びを言っていた
「いえ…」
雄太のお母さんも、言葉が出ないんだろう
私と同じように
「…では」
母は私の両肩に手を置いて、私を押して病室を出ようとした
一点しか見つめれない私
多分、目はうつろだろう
「…由美ちゃん…!」
雄太のお母さんに呼ばれて私は振り返った
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