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「はぁ!!」
『ヒュン!!』
白髪の少女が手に持った大鎌が空を斬る。
鎌が斬り裂くはずだった少女は姿勢を低く地面スレスレまで屈めると、そのままの白髪の少女の懐に潜り込み、拳を腹目掛けて繰り出す。
「ガハッ!!」
一秒にも満たない一瞬の出来事…。
しかし、白髪の少女を気絶させるには十分な時間だ。
「そこまでじゃ!!
勝者はナル!
アイン、ドライを調整室へ運んでおけ!」
「…了解しました、ドクター…」
アインと呼ばれた蒼髪の少年が姿を現し、気絶した白髪の少女-ドライ-を抱えて部屋を出て行く。
「ナル、調子はどうじゃ?
違和感はあるかの?」
ドクターと呼ばれた老人が、薄い水色の髪をトップで束ねた少女に歩み寄り尋ねる。
「…ドクター……。
…特に問題は無い……いつでも戦える…」
「ほうか…」
無表情で淡々と答えるナルと呼ばれた少女に、ドクターが嬉しそうに笑う。
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