288人が本棚に入れています
本棚に追加
「まさか再調整から二週間でここまでの出来になるとはの…。
いくら覚醒して身体能力が上がったとはいえ、魔力も特殊能力も使わないで、後継機であるナンバーズの一人を一撃で沈めるとは…」
ドクターの顔に喜びと驚きが混ざったような表情が浮かぶ。
「…ドライは弱くない…。
…油断すると負けちゃうから、最初から全力で戦った…」
ナルはドライとアインが出て行ったドアに視線を送る。
「まぁ、何にせよこれでナルの調整は完了じゃな。
これでようやく我が主に開戦の用意が出来たと伝えられるわい…。
ナル、明日からは忙しくなるぞ?」
ドクターは表情を険しくさせると、「期待しておるからな…」とそう告げて部屋を出て行った。
「………」
ドクターを見送ったナルは、もう一つある入口へ足を進め、勢いよくドアを開く。
「…いつまで覗くつもり?」
ナルの言葉と同時に四人の少女が部屋に倒れ込んで来た。
最初のコメントを投稿しよう!