エピソードⅠ

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しかし、凌は耳を疑った。 その被害者の口から「犯人は篠崎凌」という理解不能の言葉が出てきたからである。 凌は腹がたった。  自分は何もしてない。 何故俺の名前が出てこなければならないのだと、 でも、大丈夫だ。 俺はやっていない。 しかし 凌は警察署に連行され証拠を見せろと言われた。 凌には自分がそんなことをしていないと言い切れる証拠が無かった。 凌は無職でこの一週間を親の仕送りだけで過ごしていた。 当然 無職の人間が外に出るはずもない。
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