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あの時に一度でも外に出ていれば・・・。
そう思うと悔やんでやまない。
そんなことを考えているうち、
「おい!!982番こい!!!!」
拷問者に呼ばれた。
「シャツを脱げ」
絶望に暮れた俺は拷問者の言葉を無視してしまった。
「脱げっていってんだろうが!!!」
酷い剣幕でがなりたてながら俺の背中をひっぱたいた。
「ぐぁっ!!!」
声にならない悲鳴があたり一面に響いた。
「死ねよ」
そう言いながら
拷問者は鞭を何度も何度も俺に叩きつけた。
頭の中が真っ赤に染まるなか、凌はずっと恨んでいた。
人間みたいなくず
存在しなければ良かったのに。
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