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日本のどこかに『鶴来崎高等学校』という高校がある。
見通しのいい道にある横断歩道を渡り、とある商店街を抜け、そこから1km歩いた所にその高校は建っている。
その高校に通うある生徒は日々『いつもどおり』の生活を送っていた。
いつもどおりの高校からの帰り道。
いつもどおりに商店街を通る。
いつもどおりの横断歩道。
ここの横断歩道には、信号を変える押しボタンがない。
だから信号が変わるまでずっと待ってなくてはいけない。
車通りが疎らなので信号が変わるのを待っているのは面倒だと、変わる前に渡ってしまう生徒が多数いる。
「ふぁ・・・」
ある生徒もその1人だった。
そのある生徒の名前は…
有南 璃和(ありなりお)
といった。
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