断罪

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                「そんな………。川島君は〝これからは真っ当な人間になり、尊皇活動に勤しむ〟と約束してくれたのに………。」 伊東は顔を伏せてそう言った。  「どうやら真っ当な人間になる気はさらさらなかったようだな。」  顔を伏せる伊東に土方が言った。  「伊東さん。やっぱあの時腹ァ切らせとくべきだったな。あの時腹を切らせておけばこんなことにはならなかった。」  土方は伊東を睨み付けてそう言った。〝鬼の副長〟と渾名されるだけあって鋭い眼光である。  「あんたに免じて野郎を見逃したらこのザマだ。伊東さん。もしこのまま川島の野郎が見つからなかったら、あんたにも責任を取ってもらうぜ。良いな?」  土方は伊東にそう言い放った。  「………勿論です。」 伊東は静かにそう応えた。
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