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「は、はい!おいは勤王を志しておりもす。京都には新撰組という勤王の集団がおると人から聴きもして、是非とも入隊して勤王攘夷を全うせんと思いこうしてお頼みに参った次第に御座りもす。何卒、おいを新撰組の末席にお加え下され。」
弥兵衛はそう言って再び頭を下げた。
「そうかそうか。勤王を志しておるのか。」
弥兵衛の話を聞いた近藤は顔を綻ばせながら言った。勤王の士は皆同士であると言いたげな顔である。
「ちょっと待て。勤王活動なら薩藩にいても出来るだろう。どうしてわざわざうちに来る?」
土方は弥兵衛を睨め付けながらそう尋ねた。
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