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目が覚めた。近くにある時計で、今の時間を確認してみる。
「12月24日 AM06:01」
俺は布団を取り払って洗面所に向かい、顔を洗う。冬の水は冷たく、瞬く間に眠気を払拭してくれた。
ハンガーにかけてあるスーツに着替える。今日は大事な大一番だから、然るべき服装で行かないとダメだからな。
リリィは、まだ寝ていた。昨日の疲れが響いたのか、泥の様に眠っている。
こうして安らかな寝顔を見ると、リリィはただの可愛い女の子にしか見えない。神様だなんて、ほんと奇妙な事もあったもんだ。
「ん……おはよう。目が覚めた。でも眠い」
「おう、おはよ。顔洗って来いよ。まだ出社には時間があるからゆっくり支度しろ」
リリィはフラフラした足取りで洗面所へと向かっていった。いつもこうお淑やかならなー。
「いやっほおおおおーwwwwwリリィちゃん完全覚醒wwwwアウェイクwwwwアメージンググレイスwwwwアタシは開眼しましたwwww」
「どうして毎度毎度期待を裏切らないかねお前は」
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