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きっかけは
たけし
午後11時30分
たけしの横には母の姿が…
『あんたがしっかりしないからよ!!』
『たけしぃぃぃぃ!!!
ごめんよぉぉぉぉ!!』
たけしはまだ目をさまさない…
『俺がぁ…悪かった…』
たけしの寝顔を見ると、死にかけてるとは思えないほど
幸せそうな寝顔をしてた
……
父はたけしの手を握り…祈る…
母はタバコを吸いに喫煙室に…
『もう一度…もう一度!笑顔を見せてくれ…
2人で一緒に暮らそう!
お金はいらない…仕事もする…だから~~~~
たけしぃぃぃぃぃぃ!』
泣き崩れる…
母は誰かに電話
『もしもしぃ~ちょっとヤバイのよ~たけし死にそうなのよ~
あっ!大丈夫よ!大丈夫
来月までもちそうだから
いっぱいもらうわよ~
しかしパパも演技派だね~
本気で泣いてんの!
びっくりしたわ~
うん!わかった!またね
ダーリン☆』
母の愛は…もうこの家族には…ない…
・
・
父の額には血
地面に何度も!何度も…
頭をたたき付ける
(ごめんよぉぉ!!!)
お金を貰えるようになってから
父はあまりたけしの相手をしなくなった
遊び歩く父
自分より地位が上の人に
ペコペコされるのが快感だった…
ただ後悔…
ただ後悔をする
もっとたけしと話せばよかった!
たけしが元気に戻れるなら
なんでもする
たけしの寝顔を見ながら父は
平凡な…でも父にはいつまででも…忘れられない
あの日…
家族3人での
あの日…
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