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ぬむ
病院を出て
ゆらりゆらり歩く…
自分ばか りを攻め
こ う かい を する
もっトたケしと はなセばヨカッタ…
お金に目がくらんダ…
父は空を見上げる…
星一つない空を…
（たけし…ごめんよ……………）
後悔してもたけしは戻らない
家族はバラバラに
残ったのは１０億円で出来た豪華な家だけ…
お金では買えない家族
父は本当に大切な物を失った…
（たけし…ごめんよ…）
泣き崩れ…叫ぶ…
（たけし…俺はお前の分まで生きるよ…生きて…人の為に…それが…お前の責めてもの罪滅ぼし……だ……………………）
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『おやっさ～ん！！酒くれ！酒！
俺はな～どうしようもない男なんだよ～・・』
屋台で日本酒をやけ飲み
父は壊れるぐらいにベロンベロンに飲む……
『今日だけ！今日だけは酔わせてくれ！！』
現金１００万円を屋台のおじさんに渡し
酒を飲み干す
事情はわからんが…おじさんは久しぶりの太っ腹な客に喜んだ
『おやっさんも子供いるんだろぉぉぉ？？だ～いじにしてやれよぉ～』
『俺はなぁぁ～どぉうしようもないなぁぁ～…』
父はベロンベロンになって屋台をでる
（よし！家を…売ろう！その金で…ローンは返せるだろう……）
（よし！田舎で暮らそう…そこでお年寄りの人達に優しく…）
ふらふらになりながら頭は下に下げたまま…家に帰る
もうすぐ家の前
父は下げた頭を上げ
１０億円の家を見上げる…
『え！？！？！』
『家が…ない…』
昨日までは堂々と建ってた家が…
ない……
『どうなってんだよぉぉぉぉぉぉぉ！！！！』
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全てがリセットされた…
『まだぁローンは残ってんだぞぉぉぉぉぉぉぉ！たけしぃぃぃぃぃ！！』
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