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亀仙人の全力疾走並の速さで走っていると、学校が見えて来た。
よし…あの角を曲がれば校門だ!
「うるぁぁあああああ!」
俺は無駄な雄叫びを上げながら角を曲がろうとした。
しかし次の瞬間、
「キャア!」
「うわらば!」
思いっきり誰かと激突してしまった。
「す…すいませ…」
謝ろうと顔を上げた瞬間、俺は言葉を失った。
……ぶつかったの女のコに見とれて。
少し背が低く、決してナイスバディとは言えない控えめな体型。
今にも吸い込まれそうな凛とした大きなつり目。
そして、腰のあたりまで伸びた魅力的な黒髪のポニーテール。
しかし実は、これだけが、先に言った言葉を失った原因ではなかった。
そう、彼女は……
パ ン を く わ え て い た の だ
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