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「もし本当にそうだったら、許せないけれど」
左手を顎の下に置いて、挑発するような眼差しでこちらを見つめながら、アコが云った。
「そんなじゃあ、無い気がするのよねぇ」
人は見かけによらない。
見てくれこそ洋人形のようで可憐なアコ。口調こそ上品だが、性格はサバサバした姉御肌-流石、下兄弟3人を抱えてるだけある-といった風だ。
私の方がずっと気弱で、優柔不断。いつもアコに手を引いて貰っている。
アコがパッと表情を変えて、天使の微笑を見せた。
「まぁどうでも良い事ね。ヤヨにはタナベ君が居るものね」
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