一章・帰ってきたッ!?

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  「たった二年の間で主人様も随分と変わったのね…。」 有希の歌声をしみじみと聞きながら弥生はソファーに腰掛けた。 「ってか早めに有希に連絡した方がいいんじゃないか?」 あんまり連絡するの遅いと拗ねるぞアイツ。 俺の責任になりそうな気もするし。 「でも連絡って言っても方法がないわよ? 忙しいんでしょ?」 あ~…多分、電話には出ないだろうしな。 どうすっかな…。 「携帯に留守電を残すのはダメなのですか?」 それだ。 良く思い付いたぞ美雨…本当に成長したな。 「どうして思い付かなかったのかしら…じゃコウがしてくれる?」 「ん? 有希に電話掛けてやるから弥生が話せよ。」 俺は電話帳から有希の名前を探し出し弥生の意見も聞かずに電話を掛けた。 「私が話して分かるのかしら…。」 さぁ、どうかね…? でも何だか面白そうだから任せたぞ。  
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