四章・お仕事しましょうよ!

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  ━━━━…。 「ほ…本当に仕事しねぇな店長…。」 午前の仕事も終わり昼休み。 結局、仕事をしない店長のせいで倍の量をさせられた。 「よっこいしょ…っと。」 椅子から腰を上げて店から出ようと扉に向かった。 飯買ってこなきゃ。 今日は弁当作れなかったからな。 「あれ? 鈴本くんコンビニ行くの?」 コンビニの袋をぶら下げた店長が話しかけてきた。 「今日は朝からバタバタしてたんで弁当作れなくて…。」 「そうなの? あっ鈴本くんのいつも見てる雑誌、買っといたよ♪ はいっ♪」 店長から雑誌を受け取った。 雑誌? いつも見てるって…あぁ猫タマか…。 「ありがとうござ…いッ!?」 あ…あれ…? 表紙に執事とメイドが映ってる気がするんだが…。 「あれ? この表紙YuNow様じゃないか~♪」 あぁ…神様…。 「えへへ…YuNow様…ん? この執事さん鈴本くんにそっくりじゃない?」 神様助けて…。 「えっと…鼻の辺りが少し違いますし目も━━」 「いや鈴本くんですよねッ!?」 グイッと俺の顔に雑誌を近付けて見せる。 「俺こんな写真知りませ━━」 「鈴本、お前にお客さんだぞ。」 店長の言葉に反論し続ける俺を同僚が呼びに来た。 同僚の後ろには何やら見覚えのある人が居た。  
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