四章・お仕事しましょうよ!

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  「ご主人様♪ 来たのですよ♪」 「美雨ッ!?」 そのお客さんは美雨だった。 手には大きな袋を持ってニコニコと笑っていた。 「あ…あぁッ! YuNow様のマネージャーさんッ!」 あはは…終わったな…。 「ご主人様にお弁当作ってきたのですよ♪」 「あはは…ありがとう…。」 美雨から大きな袋を受け取りながら俺は苦笑いした。 ダメだ…。 もう終わりだ…。 「鈴本くんマネージャーさんと知り合いなの? 表紙にマネージャーさんも映ってるし…。」 ジトーッと物凄い疑いの目で俺を見詰める店長。 「そ…それはですね…。 えっと…。」 俺は苦笑いしながら隣でニコニコ笑う美雨に小声で話し掛けた 「馬鹿…店長に何て言えばいいんだよ…。」 「え? あっ…バレたらダメだったのでした。 忘れてたのです。」 やべぇ…。 どうしたらいいんだ…。 「ねぇ鈴本くん。 僕に詳しく教えてくれるかな?」 ヒィッ! 顔は笑ってるのに殺意が凄いッ…。 「わ…わたしはご主人様の親戚なのです! たまたま…えっと…。」 「そう! 美雨はYuNowのマネージャーで! 俺もファンで一緒に写真撮ってもらったのが雑誌に使われちゃったみたいですね!」 「「あはは~…。」」 もう無理だ…。  
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