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「でも、そこで人が亡くなってたんです。」
人が…亡くなってた…?
「おぃッ! んな家に住めっていうのかッ!?」
そんな不動産屋居るかッ!?
先に言うだろ普通ッ!
「で…ですが住み心地が良ければいいって…。 夏場なんかは涼しいかも━━」
「そんな涼しさ要らんわッ!」
何で家に居ながら肝試しせにゃいかんのだッ!
「ヒィッ…お化け怖いよ…コウぅ…。」
弥生はギュッと俺の腕にしがみついた。
しかも弥生を泣かしたッ!
弥生をイジメるなッ!
「ん~、じゃあ…これはどうですか?」
また一枚の間取りの書かれた紙を俺達の前に置いた。
「一軒家で3LDK。 ガレージ付き…か。」
これも好条件だな。
でも異様過ぎる。
「これ安すぎないか…? また人でも死んでんだろ?」
この一軒家で、この賃貸料は有り得ん。
絶対に何かある。
「そんなことないはずですよ? 駅が遠いのだけが欠点で。」
しれっと、そう答える不動産屋のオジサン。
「見に行かなきゃ信用できないな…見に行くか。」
「そうね。 見に行けば分かるわね。」
ボロボロな家の気がするけどな。
まぁその時は他の家を探せばいいか。
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