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「僕は杉田 健だ! 覚えてるだろう…?」
過ぎた券?
ん~…ん~…。
「どうも初めまして。 鈴本です。」
「あっ初めま…って違うッ!」
やっぱり、この家良いな。
ここなら荷物も余裕で収まるだろうし。
「この家に決めるか。 美雨も気に入るだろ。」
「そうね♪ この家なら沢山、人を呼べそう♪」
そうだな。
有希達が来ても狭くな━━
「無視をするなッ! 本当は分かってるんだろ…? なぁ…?」
男は俺の腕を掴みながら上目遣いで寂しそうに呟いた。
もうっ…ギャーギャーとうるさいな…。
「どうして、ここに居るんだ? ジョニーとエリザベスよ。」
「や…やっぱり覚えてるじゃないか…。」
何でそんなに安心した顔してんだ、お前。
そんなに寂しかったか。
「ここに居る理由? ふっ…僕がこの家を作らせたからに決まってるじゃないか!」
自分の腰に手を当てて胸を張りながら見下すように俺を見た。
んん…?
この家を作らせた…?
「ここお前ん家なのか…?」
「いや…まぁ…その…。」
何で人ん家を紹介してんだよ不動産屋ッ!
奪い取れって?
そういうことなのかッ!?
「このバカ! 公平様に勘違いさせるなざますッ!」
ドスッ!
「ブフッ! え…エリザベス…どうして僕を蹴飛ば━━」
「この家は私が作らせたざます♪ 公平様用に♪」
物凄い勢いで蹴飛ばしたエリザベスは床に這い蹲う主人を無視しながら話を進めた。
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