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クネクネしながら何を言ってんだコイツ。
お前にとって頭を撫でられるのは家一つ分の価値か。
「本当にそれだけか?」
「そ…それだけざます…。」
エリザベスは真っ赤な顔を隠すように俺の服に顔を埋めた。
ふむ…それだけか…。
物凄い悪い気がするんだが。
「ん…分かった。 俺ん家来るか?」
俺はポケットから車のキーを取り出してエリザベスの頭をポンッと叩いた。
「なッ!? ななな何でざますかッ!?」
「飯くらいならご馳走してやる。 俺が作った飯だがな。 弥生も良いだろ?」
ポケットから車のキーを取り出しながら弥生に視線を変えた。
「ふふっ…コウらしいわ。 私は良いわよ。」
ん…弥生ありがとな。
さてと。
「お前はどうするんだ?」
「ま…まぁご馳走になってあげても良いざますわよ?」
パッと立ち上がったエリザベスは顔を背けながらボソッと呟いた。
「それじゃ、とりあえず家に帰るか。 行くぞ二人とも。」
俺達は我が家に向かうために新居を出た。
「ちょっ…僕はどうなるんだッ!? おい鈴本ッ!?」
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