五章・引っ越しです。

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  「お前はどうやってジョニーと出会ったんだ?」 俺はエリザベスを見ながら皿を持ってキッチンに向かった。 「ワタクシは…ペットショップの売れ残りだったざます。」 「ふーん。 それでジョニーが買ったってわけね。」 あいつカッコいいな。 ウザイし面倒臭いけど。 「お前も猫神だよな? 修行は終えたのか?」 新しいコップをテーブルに置いて冷たいお茶を静かに注いだ。 「終わったざます。 健様が居たから…頑張れたざます。」 「それは私達と同じね。」 お前達も何だかんだ言っても信頼し合ってるんだな。 「そうか…。 なら主人を大切にしろよ?」 「公平様にそう言われたら仕方ないざますね…。」 エリザベスは立ち上がると俺をビシッと指差した。 「でもワタクシは公平様を諦めないざます!」 おいおい…。 もう勘弁してくれよ…。 「それじゃご馳走様ざます~ッ! また来るざます~ッ!」 と叫びながらエリザベスは家から物凄い勢いで飛び出していった。  
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