五章・引っ越しです。

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  ━━━━…。 「ふぁ~♪ 広くて綺麗なのです~♪」 「こらこら…走り回らないのっ。」 跳び跳ねながら走り回る美雨を呆れながら見ている弥生。 ふぅ…と短く溜め息を吐くと美雨の後を追った。 「この家、凄いじゃないの! 高いんじゃない…?」 「ま…まぁね~♪」 タダとは言わないぞ。 言ったら何かプライドに傷がつく気がする。 「それで、いつ引っ越すの~?」 麗香さんはニコニコと微笑みながら二人を見ていた。 「ん~…急ですが明日にしようかと…。」 思い立った時に行動しなきゃ面倒になっちゃうからな。 「明日ね♪ なら手伝えるわよ~♪」 「それじゃ明日はよろしくお願いしますね。」 『了解♪』と短く返事をすると走ってきた二人をギュッと抱きしめた。 これで少しは楽になるか。 引っ越しは人数だからな。 「麗香さん麗香さん! 沢山、部屋があったのですよ!」 「それに綺麗よ…って、お母様苦しいからッ!」 「そうなの~♪ じゃ私も一緒に住んじゃおうかしら♪」 ふふっ。 なんか親子みたいだな。 「ここに住むのが楽しみなのです、ご主人様ッ!」 「じゃ明日は頑張ってくれよ。」 さてと…。 明日はどうなることやら。  
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