五章・引っ越しです。

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  「みんな、おはよ~♪ 頑張ってるわね~♪」 「ただいまなのです♪」 美雨が麗香さんを引き連れて家に戻ってきた。 んっ、これで随分と人数増えた。 助かるな。 「鈴本くん、あの美雨さんと一緒に居る美人な女性は誰?」 頬を伝う汗をタオルで拭いながら俺を見た。 「友達の母です。 今日は人数が少ないんで来てもらいました。」 俺は立ち上がって美雨達と作業を始めてる麗香さんを連れてきた。 「麗香さん、こちら仕事場の店長の木山 麻衣さんです。」 俺が紹介すると店長はペコッと小さく頭を下げた。 「あらっ美人な店長さんね♪ 公平くんがお世話になってます♪」 『中野麗香です♪』とニコニコしながら店長に頭を下げた。 「いぇいぇ! 僕がお世話してもらってますから♪」 さてと…自己紹介はここら辺にして作業しますか。 こんなんじゃ、いつまで経っても進まないからな。 「皿、段ボールに入れ━━」 「それは私がやったわよ。」 「後は本を━━」 「それも終わってるのですよ♪」 よ…よく出来ました…。 「それじゃ僕のトラックに積み込みましょう♪」 「「「「オーッ!」」」」 俺達は段ボールに詰めた荷物をせっせとトラックに積み込んだ。 ふぅ…ここまではスムーズに来れたな。 「だけど、この食器棚は…キツイな。」 これは一人じゃ無理だぞ…。 誰か男手を━━ 「あっはっは~ッ! 困ってるようだね鈴本!」 「おっ…お前はッ!」 突如、俺の前に現れた黒い影ッ! その正体は…ッ!  
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