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トラックの荷台前まで運ぶと一旦、冷蔵庫を置いて田中さんは荷台に飛び乗った。
「俺が支えるんで二人は荷台に上げてくださいっす！」
これが一番キツそうだな。
冷蔵庫一つを二人で真上に持ち上げるんだよな。
「じゃジョニー行くぞ。」
「やっと終わるんだね…よしっ任せたまえ。」
俺とジョニーは腰をグッと屈め冷蔵庫を掴んだ。
「「いち、にの、さんッ！」」
横にして持つのと真上に持ち上げるのは全く違う。
さっきとは比べものにならないくらいの重さが腕に掛かった。
「二人共もう少しだけ上げてくださいっす！」
くぅッ…辛いッ…。
ただ、このままで居ても変わらないもんな…。
「「せーのッ！」」
ガンッ！
「はい、ＯＫです！ お疲れ様っす！」
どうにか荷台に積むことが出来た。
田中さんは冷蔵庫を斜めに倒しゴロゴロと荷台の奥に押す。
はぁ～…辛かったぁ…。
久しぶりに、こんな体を使ったなぁ…。
「ふふっ…僕に掛かれば、こんな冷蔵庫なんて楽勝だね！」
髪を手で払って腰に手を当て踏ん反り返るジョニー。
「田中さん、ありがとうございました！ 助かりました！」
「お役に立てて良かったっす。」
本当に良かった。
ノープランで引っ越しなんかするもんじゃないね。
「ぼ…僕にお礼はないのかい…？」
「はぃはぃ、ありがとなジョニー。」
手伝ってくれたのは助かった。
役に立ったかは別としてな。
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