五章・引っ越しです。

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  トラックの裏側に行くと作業を終えたみんなが集まっていた。 「それじゃ新居の方に移動しましょうか。」 いつまでもここに居たら進みませんしね。 さっさとやらなきゃ日が暮れます。 「じゃ私達、中野一家は田中さんの車に乗るね♪」 中野一家は田中さんからキーを受け取り車へと向かった。 「美雨は俺の車な。 エンジン掛けといてくれ。」 「もちろんなのです♪」 美雨は俺からキーを受け取るとスキップをしながら車に向かった。 さてと…分け方はこれで大丈夫そうだな。 「んじゃ行きましょうか。 トラックお願いしますね。」 「えぇ~ッ!? 僕が運転するの~ッ!?」 目を見開き唖然とした顔で俺を見る店長。 何を言ってるんだ、この人は。 店長以外に運転する人は居ないでしょうが。 「当たり前です。 さっ、ほら行きますよ。」 「むぅ…どうなっても知らないよ…。」 店長はブツブツと文句を垂れながらトラックに乗り込んだ。 「あの…僕はどれに乗ればいいんだい…?」 キョロキョロと周りの車を見ながら不安そうに言うジョニー。 「あぁトラックの荷台が良いんじゃないか?」 俺はジョニーに適当な返事をしながら田中さんの元に向かう。 「そんなぁ…荷物と一緒なんて無理だぁ…鈴本ぉ…。」 「えぇいッ! 腰にしがみつくなッ!」 ったく…。 まぁ確かにお前のことを忘れてた俺が悪かった。 「じゃ、さっさと俺の車に乗れ。 もう行くぞ。」 「い…良いのかいッ!? ややややったぁ~ッ!」 腰にしがみついていたジョニーは物凄い勢いで車へと走っていった。  
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