1496人が本棚に入れています
本棚に追加
トラックの裏側に行くと作業を終えたみんなが集まっていた。
「それじゃ新居の方に移動しましょうか。」
いつまでもここに居たら進みませんしね。
さっさとやらなきゃ日が暮れます。
「じゃ私達、中野一家は田中さんの車に乗るね♪」
中野一家は田中さんからキーを受け取り車へと向かった。
「美雨は俺の車な。 エンジン掛けといてくれ。」
「もちろんなのです♪」
美雨は俺からキーを受け取るとスキップをしながら車に向かった。
さてと…分け方はこれで大丈夫そうだな。
「んじゃ行きましょうか。 トラックお願いしますね。」
「えぇ~ッ!? 僕が運転するの~ッ!?」
目を見開き唖然とした顔で俺を見る店長。
何を言ってるんだ、この人は。
店長以外に運転する人は居ないでしょうが。
「当たり前です。 さっ、ほら行きますよ。」
「むぅ…どうなっても知らないよ…。」
店長はブツブツと文句を垂れながらトラックに乗り込んだ。
「あの…僕はどれに乗ればいいんだい…?」
キョロキョロと周りの車を見ながら不安そうに言うジョニー。
「あぁトラックの荷台が良いんじゃないか?」
俺はジョニーに適当な返事をしながら田中さんの元に向かう。
「そんなぁ…荷物と一緒なんて無理だぁ…鈴本ぉ…。」
「えぇいッ! 腰にしがみつくなッ!」
ったく…。
まぁ確かにお前のことを忘れてた俺が悪かった。
「じゃ、さっさと俺の車に乗れ。 もう行くぞ。」
「い…良いのかいッ!? ややややったぁ~ッ!」
腰にしがみついていたジョニーは物凄い勢いで車へと走っていった。
最初のコメントを投稿しよう!