五章・引っ越しです。

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  「ごめんなさい…僕が道に迷っちゃったから…。」 シュンッとした店長は今にも泣き出しそうな程に落ち込んでる。 「大丈夫ですって。」 「そうっすよ。 全然、間に合うっす。」 店長に道を教えなかった俺の責任でもあるし。 一人を責めることなんてしませんよ。 「ありがとぉ~…。」 少し涙目になっていた店長はニコッと微笑んだ。 「それじゃ俺が前を走るんで付いてきてくださいね。」 「了解っす!」 田中さんは俺の車。 俺はトラックに乗り込み二台は新居に向かって走り始めた。 「トラックなんか運転するの初めてですよ。」 やっぱり目線が高いなぁ~…。 長さはワゴンより少し長いだけでそんなに気にならないが。 「まぁ二トン車だからそんなに大きくないよ♪」 「何でトラックなんかあるんですか?」 そもそも店にトラックは必要ないんじゃ? 「仕事の合間にイジってたから趣味用かな?」 『ん~…』と顎に手を当て首を傾げながら、そう言った。 趣味用にトラックですか。 軽自動車とかなら分かりますがトラックですか。 「でも店長がトラック貸してくれて助かりましたよ。」 「えへへ♪ もっと僕を褒めていいよ~♪」 はいはい。 貸してくださって、ありがとうございます。  
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