五章・引っ越しです。

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  ━━━━…。 「食い過ぎた…ゲプッ。」 「苦しいのです…。」 美雨と俺は真新しい床にコロッと二人揃って寝転がった。 「もう見慣れた光景よね…。」 カチャカチャと鳴る重ねた皿を持って呆れたように俺達を見る弥生。 んなに毎回、食い過ぎで倒れてるわけじゃねぇぞ? 時々だぞ時々。 「さて…私は朝早いから帰らなきゃ♪」 「なら私たちは帰るわね♪」 食べ終えて一服も終えた二人は手荷物を持ってスッと立ち上がった。 「今日はお疲れ様。 本当にありがとな。」 「「いぇいぇ♪」」 玄関まで見送ると二人は仲良く話ながら家から出ていった。 「ふぅ…。」 人が居なくなったら急に疲れが来たな…。 あ~…体が重い…。 ガチガチに固まった腕を揉み解しながらリビングに戻った。 「おーい二人共、面倒臭くなる前に風呂入れよ~。」 ふぁ~…と漏れる欠伸を片手で隠しながらソファーにドスッと腰掛けた。 「あっ、じゃ先に入らせてもらうわね。 汗ベタベタで。」 「わたしも弥生ちゃんと入るのです~♪」 うんうん…。 さっさと入っておいで。  
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