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二人が風呂に入ってる間に俺は自分の部屋を見ていた。
「広い部屋だな…。 テレビも備え付けがあるのか。」
我が家にはテレビが一台しかなかったから助かる。
ってか備え付けのテレビの方がデカイって…敗北感が…。
「ベッドもデカイな…他の部屋はどうなってんだ? 見てみるか。」
まずは美雨の部屋だな。
片付けは終わってるらしいし見ても平気だろ。
俺の部屋から少しだけ離れた所にある美雨の部屋に向かった。
「お…おぉ…。」
カーテンがピンクに壁紙も薄いピンクって物凄い部屋だ…。
テレビもピンクって凄いセンスだな。
「さてと…次は弥生の部屋か。」
美雨の部屋の隣にある弥生の部屋に一応ノックしてから入った。
「ん~…まぁ弥生らしい部屋だな。 シンプルで。」
白を基調にした部屋は確かに弥生が好みそうな感じだ。
この部屋はカッコイイな…。
ガチャッ。
「あれ…コウ? そんな所で何やってるの?」
開いたドアから弥生がタオルで頭を拭きながら入ってきた。
あぁ風呂出たのか。
「暇だったから、みんなの部屋見てたんだよ。」
「あっ…美雨の部屋は見た? 凄いわよ。」
ポフッとベッドに腰掛けた弥生は苦笑いしながら俺を見た。
「あぁ見たぞ。 ピンクだったな…。」
桜餅に顔を埋めたら、あんな光景なんだろうな。
あっ、いや別に桜餅じゃなくてもいいんだけど。
「コウは自分の部屋、気に入った? 特徴はなかったけど。」
「何か面白みの無い部屋だけど、まぁ俺らしいだろ。」
俺がピンクな部屋なのも変だし。
妥当な割り振りだな。
「ふぁ~♪ 良いお湯だったのです♪」
弥生の部屋の前をヨタヨタとした足取りの美雨が通った。
さてと…俺も風呂入ってくるか。
少しでも体、解さなきゃな。
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