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━━━━…。
「えっと…窓は閉めたし火は使ってないわよね。」
玄関で靴を履き終えた私は家を見渡しながら最終確認をしていた。
「弥生ちゃん早く早くなのですよ~!」
「はいはい…。」
子供じゃないんだから、そんなに焦らないでよ。
コウの苦労が分かるわ…。
ガチャッとキーを回してからドアノブを引いて掛かったことを確認した。
うん…OK。
戸締まり完璧ね。
「それじゃ行くわよ美雨。」
「はいなのです♪」
私達は二人で横に並びプラプラと適当に歩き始めた。
「それでどうするの? 何かしたいことある?」
「ん~…まずは腹ごしらえなのです♪」
あっ、そうね。
腹が減っては何とやらって言うらしいしね。
「ねぇ美雨? そこの喫茶店なんて良さそうじゃない?」
私達の正面にはオシャレな外装の喫茶店が立っていた。
「あっ可愛いお店なのですね♪ ここで決まりなのです♪」
お店はまだ早い時間だからなのか空いていて、すぐに入ることが出来た。
「では、ご注文が決まりましたらブザーでお呼びください。」
店員さんは私達を席まで案内するとメニューとお水を置いて戻っていった。
「さて…何にしようかしら。」
朝だから軽くで良いのよ。
多分、美雨も同じようなことを考えて━━
「わたしはこれなのです♪」
「ん? どれ?」
美雨が嬉しそうに指差すメニューを机から乗り出して見た。
「えっと『キングハンバーグ、ハンバーグを乗せて』…?」
「王様のハンバーグにハンバーグを乗せるなんて凄いのです♪」
キングハンバーグっていうんだから相当な大きさなんでしょ…?
それにハンバーグをトッピングって…。
「あはは…私はサンドイッチにするわね。」
さすが美雨よね…。
朝からガッツリって感じ…。
私は苦笑いをしながらブザーを押す。
店員さんにメニューを見せながら注文した。
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