六章・とある猫達の一日。

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  十分くらい経った頃。 店員さんが注文した料理を持ってきた。 それにしても何でニヤニヤしてるのかしら。 変な料理は頼んでな━━ 「うわぁ~♪ 凄いのです♪」 「……。」 何これ…。 えっと…これって座布団? テーブルにドンッと置かれた美雨のハンバーグ。 その大きさは美雨の顔より遥かに大きかった。 「上に乗ってるハンバーグも同じ大きさって…普通のサンドイッチ頼んで良か━━」 美雨のハンバーグに続いてドンッと置かれたサンドイッチ。 これも何かが変だった。 「ふ…普通のサンドイッチは何処に行ったの…?」 こんな大皿いっぱいのサンドイッチって初めて見たわ…。 一斤は余裕で使ってるわね…。 「それじゃ、いただきますなのです♪」 料理を見て驚く私を気にもせず美雨はムシャムシャと食べ始めた。 あは…あはは…はぁ…。 私も食ーべよっと…。 「いただきます…。」 ムシャムシャと物凄い勢いで食べる美雨に続いて私もゆっくりと食べ始めた。 でもこんな量のサンドイッチを私が食べられるわけが無く。 「うっぷ…こんなの無理に決まってるじゃない…。」 大皿いっぱいに残っているサンドイッチを見ながら途方に暮れていた。 味は凄く美味しいの…。 でも、これは適度に食べたかった…。  
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