六章・とある猫達の一日。

7/28
前へ
/374ページ
次へ
  「ふにゃ~♪ 美味しかった~♪ ご馳走様なのです♪」 へッ!? まさか、あのハンバーグを食べ切ったわけッ!? 我に返った私はテーブルを確認すると確かに空っぽな鉄板が置いてあった。 「本当にさすがとしか言いようがないわ…。」 まぁ美雨は食べ切れる自信があって頼んだのよね…。 「あれ? 弥生ちゃん、ちっとも食べてないのです…。」 「全力で食べたんだけど…。」 減ってないように見えるでしょ? それは目の錯覚なのよ。 「わたしも食べたいのです! サンドイッチ!」 「良いわよ…好きなだけ食べて…。」 私がこれ以上食べたら絶対に出ちゃうわ…。 下品だって…? 知らないわよ、そんなの。 「やった~♪ いただきますなのです♪」 美雨は嬉しそうにサンドイッチを掴むとパクッと口に運んだ。 さすがの美雨でも少し摘む程度でしょ。 もう残すしかないわよね。  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加