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「あっ見れたのです! うわぁ~♪ 本当に有希さんから来たのですよ~♪」
嬉しそうにメールを一通り見ると私達に画面を向けた。
[美雨ちゃんからメールが来た…!
可愛いね美雨ちゃ~ん♪
お魚ばっかりじゃなくてお野菜も食べなきゃだよ?
ってバイバイなの!?
もっとメールしようよぉ…。]
「暇なんだな有希。」
「そうね。 相当、暇みたいね。」
こんなに早くにメールが返ってくるなんて思わなかったわ。
何してるのかしら主人様。
「あっ返事返さなきゃなのです♪」
美雨はメールの返信をするために、また携帯と睨めっこを始めた。
「次は弥生の携帯が光ってるぞ。」
「んっ…やっと来たわね。」
主人様からの初めてのメールって緊張するわ…。
よしっ…開こ。
[弥生も買ってもらったんだね♪
ん~…今のメールは採点すると三十点かな♪
頑張って練習しましょ~♪
いつでもメールしてね?]
うぅ~…三十点って厳しすぎるわよ…。
でも何か嬉しいな…またメールするわね。
「ふふっ。 そのメール保護しといてやろうか?」
「んーん、そこまでの価値はないわ。」
だって私へのメールより美雨へのメールの方が愛を感じたもん。
私が主人様の猫なのに…バカ。
主人様のメールを睨んでると聞き慣れたコウの着信音が流れた。
「おっ最後は俺の所か。 あのメールに返事するなんて相当、暇なんだな。」
携帯を持って私に近寄るとカチカチッとメールを開いた。
[有希なのです。
あのメールは何なのよッ!
私をバカにしてるのッ!?
シュークリーム買って一人で食べちゃうのです!]
このメールは何なのよって私が言いたいわよ。
私をバカにしてるの?って私が言いたいわよ。
「クッ…何だか負けた気がするッ…。」
「何に負けたのか全く分からないけど。」
本当に二人とも私達をバカにしすぎよ…。
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