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「ゲーセンで撮ったんだな。 弥生…太ったのか?」
ゴンッ!
「痛ぁぁぁぁッ!」
「ごめん。 手が勝手に動いてたわ。」
コウ?
女性にその話をするのはタブーなんだからね?
「あっ、ご主人様! 携帯貸してなのです!」
美雨はテーブルに置いてあったコウの携帯をヒョイッと取った。
「イタタッ…ん? 俺の携帯で何するんだ?」
額を押さえながら私達の方をジーッと見詰めるコウ。
「えへへ♪ 秘密なのです♪ ねっ弥生ちゃん♪」
「ん…秘密よ。 ちょっと待ってね。」
美雨は鞄から袋を取り出してデパートで買ったストラップを出した。
「穴にストラップを通して…出来たのです! はいっ弥生ちゃん♪」
「後は貼り付けるだけね。」
私は美雨から私達が買ったストラップの付いた携帯を受け取った。
曲がらないように…よしっ♪
なかなか上手く貼れたわ♪
「はいっコウ。 プレゼントよ。」
私はコウに向かって携帯をふわりと軽ーく放り投げた。
パシッ。
「ん? ストラップ…あぁプリクラを付けられる奴か。」
私達がコウの携帯に付けたのは肉球型のストラップ。
真ん中にはプリクラを貼り付ける場所があるの。
一応、私達も猫だし…ね?
「ふふっ…良い写真だな。 二人とも、ありがと。」
もちろん付けた写真は成功した方のよ?
美雨が変な落書きした写真は没収なんだからッ!
「みんな、お揃いのストラップなのです♪」
美雨はストラップを付けた自分の携帯と私の携帯をコウに見せた。
「おっ、お揃いか。 じゃ外せないな…?」
「当たり前よ。 外しちゃダメなんだからね!」
「次はご主人様も一緒に撮るのですよ♪」
私達を見たコウはキョトンッとした後、すぐにクスッと笑った。
「そうだな。 そのうち行こうな。 じゃ飯にするか。」
「「はーい!」」
今日は疲れたけど充実した一日だったわ。
次は三人で…出掛けたいわね?
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