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「水も入れるのね。 了解了解。」
弥生ちゃんは手を振りながら適当に返事をして部屋を出ていった。
「ふにゃ…ちょっと疲れちゃったのです…。」
わたしはご主人様の隣にコロンッと寝転んで胸元に擦り寄ったのです。
ん~…幸せなのです…。
そういえば、こうやって寝るのも久しぶりなのです。
「えへへ…ご主人様、ご主人様~…。」
「何だ?」
えへへ…へ…へ?
あ…あれ…?
頭の上から声が聞こえたのです。
見上げてみるとご主人様がわたしの耳をフニフニと触ってたのです。
「い…いつの間に起きたのですかッ!?」
わたしがベッドに入った時には寝てたはずなのです!
しかも静かにしてたのですよッ!?
「たった今、起きた。 ふぁ~…おはよ。」
「おはようなのです。 体調は辛くないのですか…?」
胸元から離れてモゾモゾとご主人様の顔の近くに移動したのです。
「ん~…薬飲む前と比べたら良くなったかな。」
ご主人様のオデコに手を当てると、やっぱり熱が下がってなかったのです。
きっと、まだ辛いはずなのです…。
熱も下がってないのですから…。
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