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━━━━…。
「はぁ…何してるのかしら私…。」
氷枕の一つも、ろくに作れないなんてダメ猫じゃないの…。
床に散らばった氷水を雑巾で拭いては絞りを繰り返していた。
真っ赤にかじかんだ手は感覚すら無くなっていた。
「弥生…大丈夫か? 俺が片付けるからいいぞ。」
ピョコッとリビングの扉から顔を出したコウ。
顔色は優れない感じだった。
「あっ…ううん。 大丈夫だから心配しないでいいわよ。」
真っ赤になってる手を後ろに隠してニコニコと笑ってみせた。
お粥の時は邪魔しただけだったからね…。
私も役に立たなきゃ。
「遠慮すんなって。 床、拭いてるのか?」
コウは洋服の袖を捲りながらヨタヨタとキッチンに入ろうとする。
あっ…また手伝ってくれるのかな。
それならすぐに片付く━━
「だ…ダメッ! こっち来ちゃダメッ!」
「弥生…?」
私…また甘えようとしてるッ…。
体調悪いコウを助けたいからしてるのにッ…。
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