七章・風邪引きました。

13/19
前へ
/374ページ
次へ
  ━━━━…。 ガチャッ。 「ただいま…っと。 本当に美雨は寝ちゃったんだな。」 それにしても弥生があんなこと言うなんてな。 ちょっと意外だった。 俺は起こさないように美雨が寝息を立てるベッドに、ゆっくりと腰掛けた。 「美雨も弥生も良くやってくれてるよ。 いつも感謝してんだぞ?」 スヤスヤと気持ち良さそうに眠る美雨の鼻をフニッと押した。 ふふっ…。 ただの風邪なんだから徹夜することもないだろうに。 「ふんがー…ふんがー…にゃふぃんッ!」 まっ…悪い気はしないな。 美雨はこんなにも俺のことを思ってくれてるんだし。 「ちゃんと布団掛けなきゃ風邪引くぞ…。」 飛び出てる腕を中に仕舞って美雨の首元まで布団を掛けた。 って風邪引いたら確実に俺のが移ってるな。 そしたら看病してやるから許せ。  
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1496人が本棚に入れています
本棚に追加