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「美雨、大丈夫ッ!? 生きてるッ!?」
弥生は体をベッドから乗り出して床に落ちた美雨を確認しにいった。
「ふにゃ…鼻ぶつけたのです…。」
ベッドの下から寝起きの美雨のフニャフニャとした気の抜けるような声が聞こえた。
あぁ…大丈夫そうだな。
怪我がなくて良かった。
「もう…気を付け━━」
「って、ご主人様はッ!? ご主人様は大丈夫なのですかッ!?」
ガバッとベッドに飛び乗った美雨は俺を確認すると飛び付いてきた。
「ご主人様、頭が痛いのですかッ!? 熱が上がったのですかッ!?」
「お…お前どうして分かったんだ…?」
美雨を起こすようなデカイ声は出してないぞ…?
もちろん弥生も静かだったし。
「ご主人様センサーがビビッと来たからなのです!」
あはは…センサーか…。
だから夜中も良いタイミングで来てくれたのか?
美雨はせっせと俺に布団を掛けたり氷枕にタオルを巻いたりと動き回った。
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