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「うわぁ…大きいのです! 見てなのです、ご主人様!」
大きな綿飴を持った美雨はピョンピョンと跳ねながら嬉しそうに笑っていた。
「ほらっ食べてみ? 手ベトベトになるけどな。」
「はいなのです♪ いただきますなのです♪」
小さく千切った綿飴を口に放り込んだ。
すると美雨の目と耳は見る見る内に垂れ下がっていく。
「んにゃ~♪ 甘いのですぅ~♪」
口の綿飴が溶けて無くなると頬に手を添えながらモジモジとしながら言った。
まぁ砂糖だからな。
凄い甘いはずだ。
「どれどれ…私にも一口食べさせて?」
「はいなのです♪ ビックリするのですよ♪」
美雨は弥生の大きく開けた口に千切った綿飴をポイッと放り込んだ。
「んにゃ~♪ 凄い甘いわね~♪」
綿飴を口に入れた弥生は美雨と同じようにフニャ…と表情を緩めた。
今、気が付いたんだけどお前達は綿アメ食べると『んにゃ~』って言っちゃうのか?
「ご主人様も、あーんなのです♪」
ニコニコと笑いながら俺にも小さく千切った綿飴を近付ける美雨。
どれ…あむっ。
ん~…甘いなぁ…。
「あれ? ふにゃ~って言わないのですか?」
「それ言うの、お前達くらいだと思うぞ。」
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